◆回避依存◆
独裁者タイプのやり方!
回避依存の独裁者タイプが権力を握る
二通りのやり方についてお話しします。
独裁者タイプが権力を握るやり方は
身体的暴力
精神的暴力
の二つです。
身体的暴力とは読んで字のごとく
殴る、蹴る、凶器を使うといったことで
身体的に苦痛を与えることです。
暴力をふるわれるほうはその恐ろしさから
相手のいうことに黙って従わざる得なくなります。
夫や恋人から身体的暴力を受けている女性は
思っている以上に多いようです。
例えばとある市の調査によると
約5人に1人の女性が配偶者や恋人から
身体的暴力を受けた経験があるそうです。
実は精神的な暴力を含めた意味での
ドメスティックバイオレンスについては
男性が被害者になることも多いのですが、
深刻な身体的暴力に関しては女性が被害者になる
割合のほうが世界的にみても圧倒的に多いのです。
精神的暴力とは主に言葉や態度によって
精神的に苦痛を与えることです。
身体的暴力をほのめかして相手を怖れおののかせ
「別れるぞ」「もう生活費を渡さないぞ」
などと不安感を与えます。
このような直接的なやり方もあれば
もっと間接的なやり方もあります。
たとえば「無価値化」と呼ばれるもので
「お前はそんなこともできないのか」
「お前はそんなことも知らないのか?」
「そんなのうまくいくわけがないだろう」
「お前には無理だ」
「まったくしょうがないやつだ」
などの言葉により何かにつけて
相手の価値をおとしめます。
言葉による虐待ですね。
その虐待を受けるものは
「自分はダメな人間だ」
「悪いのは全部自分だ」
と無意識のうちに
自己否定感を募らせていきます。
独裁者タイプにとっては
まさにそれこそが狙いであり
相手に
「自分はどうしようもない人間だから
誰かの支配を受けて当然だ」
と思わせることで支配権を
確立しようとするのです。
言葉にださずあえて沈黙するという
手段をとられる場合もあります。
相手が自分の言うことを聞かなかったり
気に入らないことをしたりすると
途端に沈黙するのです。
もちろん怒り心頭という表情
もしくは冷酷な表情といった
表情を浮かべながらです。
「俺は怒っているんだ」
との無言のメッセージです。
女性は男性に比べると沈黙に慣れていないので
沈黙は女性に精神的ダメージを
大きく与える手段になります。
いずれにしても独裁者タイプは
いつ何時であってもどんな理由であっても
相手が何をしようとも常に
「俺がお前を支配する。
お前は黙って言うことを聞け」
なのです。