回避依存にはそれぞれ固有の特徴があり
それぞれに差異があります。
が、多かれ少なかれ複数のタイプの特徴を
同時に有していることが多いです。
それはこのタイプに共通する
大きな特徴があるからです。
その特徴とは
「恋人との親密な関係を避ける」
ということです。
心やすまる、温かで愛情に満ちた関係に
意図的に背を向けるのです。
たとえば
独裁者は支配ー服従の権力関係
搾取者は損か得かの利害関係
ナルシストは物として相手を扱う関係
脱走者は大きな距離を置いた他人としての関係に
おいてのみパートナーと結びつくことができます。
これらの関係が親密さとは
かけ離れているのは言うまでもありませんね。
回避依存の傾向は、恋愛だけでなく、
子供との関係、親との関係
友人との関係、仕事仲間との関係など、
あらゆる人間関係で認められます。
とにかく親密な人間関係を避け、逃げるのです。
回避依存者を理解するには
壁を考えるとわかりやすいです。
回避依存者は自分と他人との境界線の壁が
非常に高く頑丈なのです。
彼らのまわりにはいつでも
鋼鉄の壁が張り巡らされ
壁の向こうを見ることも
そこに入り込むこともできません。
壁の作り方は様々ですし、
また恋愛以外の他のことに
エネルギーをそそぐという単純な
手段にでることもあります。
たとえば、趣味、仕事、
アルコールやギャンブルなどに
過度のエネルギーをそそいだり、
浮気や同時進行の複数恋愛をすることで、
一人のパートナーと深く結びつくことを
避けようとするようなことも多いです。
ちなみに共依存症者の場合はその全く逆で
壁があまりにももろいために
自分とパートナーとの
心理的境界線がまったくなくなってしまう
ところが問題なのです。。。
回避依存症者の場合には
「近づくな」
という欲求が
共依存症者の場合には
「近づきたい」
という欲求がそれぞれ過剰なのです。
健全な愛情関係に見られる
「適度な壁」がないのです。
適度な壁を作るようにしていく
努力が必要になります。