回避依存タイプの続きで
回避依存 搾取者タイプ
の相手に要求を飲ませるための
巧妙な手口のいくつかの例をお話しします。
搾取者タイプは自分に対する
愛情や相手の心理的弱点を
利用してきます。
例 その1
「俺のこと愛しているのだったら・・・」
の後に続くメッセージは
「~してくれて当然だ」
「~してくれるはずだ」
となります。
その裏には
「もしそうしないのならお前は俺を愛していない」
「だったらこっちから見捨ててやるぞ」
との脅しが隠されていますよ。
愛情を試しているふりをして実は
「言うことをきかないのならお前を罰する」
と脅しているのです。
「お前がお金を貸してくれないのなら
もう首を吊るしかないな」
のように
「お前のせいで俺は大変なこととなるんだぞ」
というような脅しをかけることもあります。
自分をいけにえにするのです。
直接的には相手に脅しをかけないで
罪悪感に訴えかけるのです!
例 その2
「ああなんでこんなに
全てがうまくいかないんんだ!」
「いったいオレはどうすればいいんだ!」
というようなセリフは
一見自分の不幸を嘆いているように
見せかけて、実は
「だからお前はオレを助けなきゃいけないんだぞ」
と無言で圧力をかけています。
自分が苦しんでいる姿をアピールして
愛情や罪悪感を刺激し要求を満たそうとします。
この場合
要求がはっきりと口に出されていないため
「私は何をすればよいのか?」
「この人の為に私は何をしなければ
いけないのだろう?」
と自分で考えなければいけないことになります。
となると、
「私がお金なんとかしたら楽になれる?」
とこちらから聞かなければならず、しかも
結果的にこちら側の「自主的な行動」と
いうことになります。
そして彼の悩みや苦しみは
一生終わることがなく
常に
彼を助けるため、
彼の望みを叶えるための自主的な行動
を続けていかなければならないのです。
例 その3
「きみさえ●●してくれたらすべてがうまくいくよ」
このセリフは報酬を目の前に
チラつかせるやり方です。
表面的には脅しのような形を
まったくとっていません。
「たった一回浮気したぐらいでなんだよ。
君がもう少し広い心を持ってさえくれればすべて
元通りに幸せになれるのに」
というような感じです。
裏を返せば
「お前がくだらないことで騒ぐから悪いんだ」
との脅しが隠されています。
「搾取者」の名前のとおり
一方的に向こうは「利用する側」
こちらは「利用される側」なのです。
向こうの願いは聞かなければならないのですが
こちらの願いはめったに聞き入れられません。
向こうが得るものも大きいが
こちらの得るものはほとんどありません。
それどころか失う一方だったりします。
そのアンバランス感は
とても健全な関係とは言えません。
健全な関係でお互いに要求をし合いますが
お互いに得るもの、失うものの
バランスが取れています。
搾取者タイプに対しては
こちらがどんなに頑張っても
終わりのない要求がいつまでも
突き付けられます。
しかも要求を飲んだ見返りはほとんどなく
こちらが要求を飲んで当然
ということになっています。
せいぜい見せかけの愛情や
優しさを一時的に得るだけです。
あなたのお相手はどうですか?
これを読んでハッとするようでしたら考え直す必要が
あるかもしれませんね。
幸せになるためにはいろいろ考え直す時期が
あるものですよ